インドで始まる恋なのに

インドのグルガオンに住む25歳が、ビジネスのことや美味しいレストランのことなどざっくばらんに、現地のリアルをお届けします。

設立2年目のスタートアップ”TravelTriangle”は、インド旅行業界をDisruptできるのか

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最近、本ブログでもよくテーマとして取り上げている、インドのEマーケットプレイス市場。今回は、インドEC市場の全売上の大半を占める旅行サービス領域にて立ち上がったスタートアップを紹介します。

まず前提として、インド旅行産業の市場規模は現在約100億ドル(約1兆円)であり、2020年には約300億ドル(約3兆円)まで伸びると予想されています。そして、そのビッグマーケットに、Eマーケットプレイス型で参入し成功を収めた代表格がMakeMyTripです。MakeMyTripは、航空券の予約をEマーケットプレイス型で手掛けることで売上を伸ばしました。

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ただ、まだ宿泊先の予約サービスや航空券+宿泊先のようなパッケージサービスをオンライン上で提供出来ているプレーヤーはまだ少なく、Thomas CookKuoniなどの実店舗での販売がメインの老舗プレーヤーが大きなシェアを誇っています。

そこで、「オンライン化すべきだが、現在オフラインが主流になってしまっている」という大きなギャップ(ビジネスチャンス)に目を付けたのがTravelTriangleです。

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TravelTriangleは、”旅行者”と”現地ローカルの旅行代理店”をマッチングさせるEマーケットプレイスで、航空券だけではなく現地の宿泊先等含めたパッケージサービスを手掛けています。インド工科大学を卒業した3名の秀才が創業した会社で、設立2年目にして年間350万ドル(3億5,000万円)の収益が見込まれています。

そして、最近、MakeMyTripにも出資をしたことのあるSAIF Partnersが1,000万Rs(1億7,000万円)をTravelTriangleに出資したとのことです。

インターネットユーザーの増加、スマホユーザーの増加、平均所得の増加などなど、インド旅行産業における取引がオンライン化されていくのは確定事項に近いです。そのオンライン化をいち早く進めるのはTravelTriangleなのか、それともMakeMyTripなのか、それとも新進気鋭のスタートアップなのか、引き続き注目していたいと思います。

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