インドで始まる恋なのに

インドのグルガオンに住む25歳が、ビジネスのことや美味しいレストランのことなどざっくばらんに、現地のリアルをお届けします。

「お前は信念を持っていて、そしてその信念にしたがって生きてるのか?」

「お前は信念を持っていて、そしてその信念にしたがって生きてるのか?」

インドで出会う同年代(20代前半)には、こんな調子で全力でぶつかってくる人が多いな、という印象を持っています。バガボンド風に言うと命のやり取りならぬ信念のやり取りを日常会話レベルで求められている感じです。

こんな調子でぶつかってくる人は、自分自身が信念を持っていて、その信念にしたがって生きているからこそ、単純に目の前の人のそれらが気になるのだと思います。

  • お前の信念はなんだ
  • その信念はいつ醸成されたのか
  • お前の今の行動は、その信念とどうリンクしているのか
  • その信念は不変なのかどうか

僕自身、タージマハルやガンジス川を見ても、そんなに心動かされないタイプなのですが、インドで出会う同年代との会話によっては、けっこう激しめに心動かされてるんですね。

そして、このような出会いが人生を彩ると信じているからこそ、引き続き信念のやり取りをしていこうと思うわけです。

自分の人生をクッソ楽しんでやるという姿勢を忘れてはならない

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よく、

「インドを訪れたら人生観は変わるのか変わらないのか議論」

みたいなのがありますが、僕自身、インドに来たことで少し人生観が変わった気がしてます。もっと正確に言うと、「インドで出会った人々と会話することで、人生観が変わった」というところですかね。

で、どのような人生観になったかについて結論を先取りします。

自分の人生をクッソ楽しんでやるという姿勢を忘れてはならず、その先に社会的な意義を設けよう

ということです。

特に、この「人生をクッソ楽しんでやるという姿勢」に関しては、僕自身にそれが無かったわけではありませんが、本気でそれを追及し続けてきたかと問われるとその答えはNOになります。それよりも、「社会をよくしたい」とか「誰かのためになりたい」とか社会的な意義を先行させて今まで生きてきた気がします。というか、自分が本気で楽しいと思える場所や瞬間が自分でもよく分からなかったから、とりあえず社会的な意義を設けることで日々働く意味がなくならないようにしていた、というのが正しいかもしれません。

でも、インドで出会った人々は違ってました。特に大学生。

まず、本気で自分が楽しいと感じる場所や瞬間を模索し続け、そして「これだ!」と思った場所や瞬間には一気に飛び込んでいく。この姿勢ってめちゃくちゃ大事だし純粋にすごいなーと思いました。

「いやいや、社会的な意義も大事だけど、まずは自分がクッソ楽しまないとダメでしょ。その延長線上に社会的な意義を設けようぜ。そっちの方が人生100倍楽いし、最終的に社会的な意義も達成できるでしょ?」

ま、実際にはこうは言われてないですが、彼ら彼女らからはこんなことを言われてるような気がして、ちょっと今までの自分に情けなさを感じました。

そして、インドにはこんなことを考えている大学生が多い気がしています。僕自身インド以外に長期滞在した国が無いので相対的な比較ではありませんが、そんな気がしています。なぜなら、インドという、他の国々と比べ、良い印象を持たれていなくどっちかというと劣悪な環境というレッテルまで貼られている国に、自ら飛び込んでくる学生(休学してまで来る学生も多い)は、

周りの人々とは異なる選択に可能性を感じ、そしてそれを楽しめる学生

が多いからです。

そういう人々との会話を通して多くの発見がある国、それがインドであり、僕はこの国がめちゃくちゃ好きだなーと改めて感じた次第であります。

MISAOで働き始めて実感した、点と点はつながるということ

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今回は、自分の仕事観について書いてみようと思います。(ま、仕事観というほど深いものではありませんが。笑)

僕は、現在インドにあるMisao India Private Limitedという語学留学をメインサービスとする会社で働いているのですが、その前は株式会社ソーシャルリクルーティングという新卒採用コンサルティングをメインサービスとする会社で働いていました。

当時の心境をここに書き出すと、パッション全開の暑苦しい文章になってしまいそうなのでその大部分を割愛しますが、希望とともに少なからず不安があったのも事実です。

事業ドメインが”新卒採用コンサルティング事業”と”語学留学事業”とで大きく異なりますし、そもそも働く国も日本とインドとで異なりますので、今までソーシャルリクルーティングで培った経験がほとんど役に立たないのではないか、そう考えていたことが不安を抱く大きな要因でした。

実際にMisaoで働き始めてからも、「どうすれば英語習得のためにインド留学を選んでもらえるのか」「どうすれば競合よりも充実した英語カリキュラムを提供できるか」、そんなことばかり考えていたので、ソーシャルリクルーティング時に培った、「どのように企業と学生のマッチングを最適化させるか」におけるナレッジは活かせていなかったと思います。

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しかし、気付いたのです。今までのソーシャルリクルーティングでの経験はMisaoでも活かすことが出来、そしてそれはMisaoが誇る大きな武器になるということを。

僕らの競合の多くは、今までの僕と同じ思考で「どうすれば競合よりも充実した英語カリキュラムを提供できるか」について模索し、そしてそれを自社の強みとしてお客様に伝えています。

もちろん、英語語学学校を運営している上で、良質な英語カリキュラムを提供することは命題中の命題です。もちろんMisaoもそこには妥協なく取り組まなければなりません。

ただ、一つ忘れてはならないことがあります。

それは、英語を話せることは目的ではなく手段でしかないということです。

「英語を話せるようになって、どのような仕事をしていくか」「英語を話せるようになって、どのような生き方をしていくか」、大切なのはこっちだと僕は思います。

僕は、ソーシャルリクルーティングに在籍していた時に、営業マンとして大企業からベンチャー企業まで幅広く担当しており、毎日各社の新卒採用担当者様と、各社が求める人材像からその人材の採用手法までディスカッションさせていただいてました。その中で、もちろん新卒採用担当者様との繋がりも出来ましたし、各社が求める人材の抽象像やトレンドを自分の中にナレッジとして蓄積させることが出来ました。

そして、僕はそれをこの語学留学事業にも還元しなければならなかったことに気付いたのです。僕らMisaoは、他の語学学校のような「ただ英語が学習できる場所」ではなく「英語を学習することはもちろん、その後の(仕事)人生にも寄り添うパートナー」としてあらなければならないと、今は強く思っています。

Misaoは、僕含め就活相談にはいつでも乗っていますし、お会いした方がいい採用担当者様を紹介したりもしてますし、絶対に行った方が良いサマーインターンシップを紹介したりもしてますし、インドで働く日系駐在員の方々との飲み会を設け海外キャリアについて話が聞ける機会を創出したりもしてますし、現地の大学生と触れ合う機会も設けたりもしてますし、今度は就活生向けのグループディスカッションセミナーとかも開催したりもします。

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繰り返しになりますが、僕らは「英語を学んだ後に、どのような(仕事)人生を選択していくか」に寄り添って行かなければならないので、おそらく他の語学学校がやらない範囲まで手を広げています。これはパワーのかかることではありますが、それを惜しんではならないと思っています。

そして、これはMisaoが誇る強みであると僕は認識しています。

ちょっと話が脱線しましたので本題に戻りますが、何が言いたかったかというと、点と点はつながるということです。これはジョブズが残した名言ですが、本当にその通りだなと実感しています。

You can only connect them looking backwards, so you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something

将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。

ジョブズスタンフォード大学のスピーチより

インドでキングフィッシャーという地ビールを飲みながら「将来どうしていこうか」と物思いにふける時もありますが、点と点が繋がることを信じて今を一生懸命取り組まなければならないと改めて感じた次第です。

そして、Misaoにおいても「英語を学習することはもちろん、その後の(仕事)人生にも寄り添うパートナー」としてもっとお客様に満足していただくために色々な施策を打っていかなければならないと強く感じている次第であります。

スリランカ旅行物語

7月25日(金)~7月29日(火)までスリランカに旅行に行ってきました。謎の女の子とやたらカメラに詳しい大先輩と一緒に。f:id:shotarosuzuki:20140729111348j:plain

そこで、写真もたくさん撮ったことだし、簡単にブログにまとめておくか、ということで筆を走らせてる次第であります。スリランカはめちゃくちゃくいい国なので、もし機会があれば皆さん行ってみてください。ちなみに、インドからだと航空券往復3.5万円ぐらいで買えますよ。

さて、それでは写真で振り返っていきましょう。

まずは、2日目から4日まで2泊3日した「Sigiriya Village Hotel」。空気がめちゃくちゃきれいで癒されました。f:id:shotarosuzuki:20140726153141j:plainf:id:shotarosuzuki:20140726153204j:plainf:id:shotarosuzuki:20140726152346j:plain朝食はこんな感じ。f:id:shotarosuzuki:20140727092305j:plainプールもあります。f:id:shotarosuzuki:20140727103338j:plainそして、なんといってもホテルの近くにある、スリランカが誇る世界遺産「Sigiriya Rock」。デカい。f:id:shotarosuzuki:20140726161646j:plainf:id:shotarosuzuki:20140726165812j:plainf:id:shotarosuzuki:20140726172320j:plain近くのサファリにも行きました。像の写真しかないことに関しては触れないでください。f:id:shotarosuzuki:20140727154636j:plainf:id:shotarosuzuki:20140727161719j:plainそして、4日目と最終日は、コロンボにある「Mount Lavinia Hotel」。下の写真は、部屋からの眺め。f:id:shotarosuzuki:20140728163715j:plainホテルの屋上はプールがあり、その横で食事をすることが出来ます。f:id:shotarosuzuki:20140728175342j:plainf:id:shotarosuzuki:20140728175401j:plainディナーの時間はこんな感じ。f:id:shotarosuzuki:20140728191237j:plain最終日はインド洋と戯れました。f:id:shotarosuzuki:20140729101458j:plainf:id:shotarosuzuki:20140729101216j:plainf:id:shotarosuzuki:20140729101032j:plainそんなこんなで、スリランカ旅行物語は終了です。超簡単なエントリでしたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

Panasonic Indiaが自社ECサイトを立ち上げるようです

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Livemintによると、Panasonic Indiaが今月中(2014年7月)に自社ECサイトを立ち上げるようです。

今までは、FDI(海外直接投資)の規制が厳しかったので、インドでは外資企業が自社ECサイトを持ち、直接消費者に届けることは禁止されていました。しかし、今月頭に発表されたモディ新政権の予算案の中には、オンラインコマースにおけるFDIが緩和されるとの発表もあり、今月末にその規制緩和が施行される予定です。

今まで、外資企業が自社製品をオンライン上で販売するためには、FlipkartやAmazonなどのEマーケットプレイスを利用するしかなかったのですが、今後は他社サイトを使わずに直接消費者に届けることが出来ます。今後、パナソニックのように自社ECサイトを持つ企業が一気に増えることが予想されます。

参考記事