インドで始まる恋なのに

インドのグルガオンに住む25歳が、ビジネスのことや美味しいレストランのことなどざっくばらんに、現地のリアルをお届けします。

MISAOで働き始めて実感した、点と点はつながるということ

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今回は、自分の仕事観について書いてみようと思います。(ま、仕事観というほど深いものではありませんが。笑)

僕は、現在インドにあるMisao India Private Limitedという語学留学をメインサービスとする会社で働いているのですが、その前は株式会社ソーシャルリクルーティングという新卒採用コンサルティングをメインサービスとする会社で働いていました。

当時の心境をここに書き出すと、パッション全開の暑苦しい文章になってしまいそうなのでその大部分を割愛しますが、希望とともに少なからず不安があったのも事実です。

事業ドメインが”新卒採用コンサルティング事業”と”語学留学事業”とで大きく異なりますし、そもそも働く国も日本とインドとで異なりますので、今までソーシャルリクルーティングで培った経験がほとんど役に立たないのではないか、そう考えていたことが不安を抱く大きな要因でした。

実際にMisaoで働き始めてからも、「どうすれば英語習得のためにインド留学を選んでもらえるのか」「どうすれば競合よりも充実した英語カリキュラムを提供できるか」、そんなことばかり考えていたので、ソーシャルリクルーティング時に培った、「どのように企業と学生のマッチングを最適化させるか」におけるナレッジは活かせていなかったと思います。

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しかし、気付いたのです。今までのソーシャルリクルーティングでの経験はMisaoでも活かすことが出来、そしてそれはMisaoが誇る大きな武器になるということを。

僕らの競合の多くは、今までの僕と同じ思考で「どうすれば競合よりも充実した英語カリキュラムを提供できるか」について模索し、そしてそれを自社の強みとしてお客様に伝えています。

もちろん、英語語学学校を運営している上で、良質な英語カリキュラムを提供することは命題中の命題です。もちろんMisaoもそこには妥協なく取り組まなければなりません。

ただ、一つ忘れてはならないことがあります。

それは、英語を話せることは目的ではなく手段でしかないということです。

「英語を話せるようになって、どのような仕事をしていくか」「英語を話せるようになって、どのような生き方をしていくか」、大切なのはこっちだと僕は思います。

僕は、ソーシャルリクルーティングに在籍していた時に、営業マンとして大企業からベンチャー企業まで幅広く担当しており、毎日各社の新卒採用担当者様と、各社が求める人材像からその人材の採用手法までディスカッションさせていただいてました。その中で、もちろん新卒採用担当者様との繋がりも出来ましたし、各社が求める人材の抽象像やトレンドを自分の中にナレッジとして蓄積させることが出来ました。

そして、僕はそれをこの語学留学事業にも還元しなければならなかったことに気付いたのです。僕らMisaoは、他の語学学校のような「ただ英語が学習できる場所」ではなく「英語を学習することはもちろん、その後の(仕事)人生にも寄り添うパートナー」としてあらなければならないと、今は強く思っています。

Misaoは、僕含め就活相談にはいつでも乗っていますし、お会いした方がいい採用担当者様を紹介したりもしてますし、絶対に行った方が良いサマーインターンシップを紹介したりもしてますし、インドで働く日系駐在員の方々との飲み会を設け海外キャリアについて話が聞ける機会を創出したりもしてますし、現地の大学生と触れ合う機会も設けたりもしてますし、今度は就活生向けのグループディスカッションセミナーとかも開催したりもします。

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繰り返しになりますが、僕らは「英語を学んだ後に、どのような(仕事)人生を選択していくか」に寄り添って行かなければならないので、おそらく他の語学学校がやらない範囲まで手を広げています。これはパワーのかかることではありますが、それを惜しんではならないと思っています。

そして、これはMisaoが誇る強みであると僕は認識しています。

ちょっと話が脱線しましたので本題に戻りますが、何が言いたかったかというと、点と点はつながるということです。これはジョブズが残した名言ですが、本当にその通りだなと実感しています。

You can only connect them looking backwards, so you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something

将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。

ジョブズスタンフォード大学のスピーチより

インドでキングフィッシャーという地ビールを飲みながら「将来どうしていこうか」と物思いにふける時もありますが、点と点が繋がることを信じて今を一生懸命取り組まなければならないと改めて感じた次第です。

そして、Misaoにおいても「英語を学習することはもちろん、その後の(仕事)人生にも寄り添うパートナー」としてもっとお客様に満足していただくために色々な施策を打っていかなければならないと強く感じている次第であります。